食べる選手、食べれる選手は伸びる
主に大学、中高生のサッカー選手の栄養アドバイスをしている関根豊子さん。
「食べないでも上手い選手はいますよ。でも後がないです。そのレベルで留まってしまうんですね。私が見てきた中でも、しっかり食べる選手は強くなりますね」
「野菜や果物はたくさん食べてほしいです。あとは油や砂糖はひかえめにすることを心がけること。そして一日牛乳をコップ3杯は飲んでほしい。サッカー選手にとっては、食事全体のバランスを考えるだけでなく、たくさん食べることが重要です。食べる量が少ない選手が多いんですよ。間食はしてもかまいません。でも、できれば、補食になるようなものを食べてほしいですね。そうやって食事量を増やせるといいと思います」
サッカーの現場から:管理栄養士/関根豊子氏編
http://www.jsa-npo.or.jp/specials/outside/010504_eiyou_01.html
http://www.jsa-npo.or.jp/specials/outside/010504_eiyou_02.html
次は加藤久のインタビューがのっている大塚製薬のサイト。ものすごく見にくいサイトで、インタビューのページにリンクを直接できない。リンク先でページをめくると加藤久のインタビューが見れる。
実際、どんな環境でも食べれる選手は体もつくられ伸びていくという。
「食べれないと体重がどんどん落ちて、体力もなくなる。結局食べられないヤツは代表に残れないんですよ」と。
「海外で実感するのは、タンパク質の摂取量の違いです。当時ブラジルでも経済が良くないという実感はありませんでした。人が集れば肉が大量にふるまわれ、バーベキューができる設備はそこかしこにありました。僕は韓国と日本選手のフィジカルの違いはそこにあると思いますね。しかし、食べるということは習慣ですから、大人になってからでは遅いのですね。指導者がまず認識し、子供たちに教育することが重要です。今、海外で活躍している小野や高原、稲本は組織的な栄養教育が始まった最初の世代。メンタルトレーナーもつき、チームスタッフの数が格段に増えた世代です」基本的に上位のリーグの選手は体が強い。下位のリーグ選手は技術は持っているけれど体ができていない。特に筋力が弱いんです。だから計画的に栄養管理もし、ウエイトトレーニングもよくやっています。1年やるとそうとう変わりますよ」
http://www.otsuka-plus1.com/dbook/0412sports/data/index.html
お次は、東京ヴェルディの育成チームフィジカルコーチ広瀬統一。
また、しっかりとした体作りをなしえるものとして「食事」が挙げられます。ブラジル選手の食事の量を見ると、非常にボリュームが多いのです。我々のチームの選手を見ると、まだまだ1回のボリュームが少ないように感じます。ですが、中には食事をとる量が多い選手もいます。そのような選手はやはり体格もしっかりしています。今回の遠征や、その後の国内の遠征でも感じることですが、食事を好き嫌いなく大量に食べることができる選手は、長丁場の戦いでもタフに戦うことができます。一方、小食の選手は環境の変化ですぐに体調を崩してしまいます。食事をしっかりとるということは、幼い頃からの積み重ねです。無理をさせてそれがストレスになるようでもいけませんが、サッカー選手として、戦える体をつくるためには、食事をしっかりとるということは絶対条件となります。この点は、いまからすぐに変えることができると思います。
広瀬統一「ブラジルと日本のフィジカルについて」『サッカークリニック』2005年10月号、68、69頁
海外との違い
加藤 瞬発力などは先天的な要素が大きいと思いますが、サッカーは百メートル競走とは違いますから、そういうペースをしっかり継続的に鍛える習慣を作ることがまず大事なんです。なぜ、韓国の選手はあれだけの身体ができるかというと、栄養と休養とトレーニングです。ただただハードなトレーニングをやればいいというものではない。韓国のオリンピック代表のキャンプを見に行ったことがありますが、食べる量がまず違う。そうとう食べます。日本にはまだ、プロの若手選手がこんなに食事を残すのか、という選手がいます。ハンバーガーじゃないといやだとか。代表チームには栄養アドバイザーもついて、食事の内容などについてはかなり改善されたと思いますが、あとは個人の意識の問題です。
大住 好き嫌いが多くても、ちゃんとした体ができている選手が約一名いますけど。今、イタリアに行っている(笑)。
加藤 彼は特異体質じゃないですか(笑)。わざと言っているのかもしれませんし。
大住 真に受けて真似されては困りますね(笑)。フィジカルの向上のためには、重いものを持ち上げたりして鍛えるだけでなく、栄養をとるためにちゃんとバランスよく食べるという習慣をつけておくことが大切なんですね。
加藤 そうです、ACミランのプリマベーラ(ユース)の合宿中の食事を見ると、昼間からフルコースですよ。
後藤 練習前にもすごく食べますね。大住 さきほどの話で、クラブに通っている子どもが夜十一時ごろ帰宅して、それから夕食をとるというのは、非常に悪い状態ですよね。
加藤 今は、食事配慮してバナナや豆乳を用意しているクラブもありますが、たいていは買い食いということになるみたいですね。
大住 コンビニでおにぎりを買ってきて食べるとか。そのあたりはきちんとお金をかけて、食堂を用意するくらいしなければならないでしょうね。大住良之,後藤健生『日本サッカーはほんとうに強くなったのか 』中央公論新社、2002年、38、39、40頁
大学二年のとき、日本代表に選ばれてすぐの頃だったが、ドイツでの合宿に参加したことがあった。当時の西ドイツ代表選手たちともいっしょに練習したのだが、彼らのプレーぶりより食生活にまず驚かされた。午後二時くらいに「クーヘンタイム」といって必ずケーキを食べる。朝食をとって午前中練習して、昼食を食べて昼寝をして、クーヘンタイムにケーキを食べるという、相撲部屋のような生活だった。当時、ぼくは大学生。日本では、お金がなくてよくてチャーハンぐらいしか食べていなかった。ラーメンに、贅沢して卵入れるかどうかに悩むようなレベルだった。そんな食生活でサッカーをやっていたから、そもそも体作りに対する認識が違うことを思い知らされた。ドイツでは毎食、肉が出てきて、サラダもスープもあって、ライスとパンはお代わりし放題。僕はすぐに体つきが変わった。もともと筋肉質ではあったけど、食生活と生活習慣が変わってさらにフィジカルトレーニングもやって二ヶ月でムキムキになった。日本に帰ったら、「キンさん、なにその体」と大学の仲間がびっくりしていた。(木村)和司も僕の体を見て驚いていた。でもそれも、ラーメン、チャーハンの食生活に戻って一ヶ月で「しゅーつ」としぼむように元に戻ってしまったのだが。
金田喜稔『キンタのサッカーで遊ぼう 日本サッカーの夜明け』朝日ソノラマ 、174、175頁
食事の量が少ない日本のスポーツ選手、その中でも食が細いサッカー選手
日本のスポーツ選手はカロリー、栄養が足りない。
「体の大きな外国人選手と比較すると日本人は不利だ」とよくいわれる。たしかに平均身長や筋肉のつきかたを、欧米やアフリカの選手と比べると、日本人との間にはかなりの差がある。とくにラグビーやサッカー、バスケットボールなどコンタクトスポーツでは、その差が勝敗を分ける大きな要因になることもあるだろう。しかし、先天的な体格差だけが、世界のトップに近づけない理由なのだろうか。89年に日本と中国のジュニアクラス選手の食事内容を共同調査した興味深いデータがある。対象となったのはバスケットボールと陸上のジュニアトップクラス選手男女約160人だが、その結果を見ると、主要な栄養素のうちビタミン類がほぼ同じだった以外は、すべて中国の選手のほうが圧倒的に充実していたのだ。たとえばタンパク質では日本が中国の半分以下、カルシウムは4分の1、鉄は3分の1などという状態。日本選手の栄養は、中国選手より少ないだけでなく、スポーツ選手としても必要量にさえ達していなかったのだ。
共同調査では、エネルギー量つまり食事全体の量も比較している。この差も栄養量と同じで、中国男子選手の平均5269kcalに対して日本男子選手は約半分の2698kcal、女子は中国が4291kcal、日本が1996kcal。日本のジュニアは、体そのものができてないうえ、燃料不足でスタミナにも問題を抱えているのだ。日本人と中国人の間に人種的な体格の差はほとんどない。アジア大会などでの成績の違いには、こういう食事内容がかなり大きく関わっているのは間違いないのだ。
鈴木いづみ『スポーツ選手の食事と栄養学』西東社、1999年、10、11頁
ほかのスポーツ選手よりカロリー摂取量が少ない日本のサッカー選手。
私がホテルの係の人たちに注意して尋ねていることがあります。それは選手の食べる量です。ファンの方々は不思議に思うかもしれませんが、ほかのスポーツ選手に比べて食が細いのです。私は以前にベルマーレ平塚のチームドクターを引き受けていたことがありますが、このチームでも口を酸っぱくして「食べろ、食べろ」と言ってきました。もちろんプロスポーツ選手以外の一般の人と比べたら、決して小食とは言えないでしょうが、あれほど激しい練習や試合をしている割には食事の量が少ない。数値で言うと、四000〜四五00キロカロリーは食事で摂ってほしいのですが、二五00キロカロリーぐらいの選手がほとんどです。これでは、練習と試合の繰り返しの中で次第にやせてしまいます。
ホテルで話を聞くと、柏レイソルに関しては、多くの場合「Jリーグで多分一番か二番目に食べるチームですね」と言われます。嬉しいことに私の指導が、少しずつ浸透してきたようです。ところで、もう一つのよく食べるチームはどこなのでしょうか。実は鹿島アントラーズだそうです。これは、私にとってはありがたいことでした。強いチームはよく食べているのだ、と選手たちに言えるからです。
ラグビーの選手などはこちらが心配になるくらい食べますから、一概には言えないかもしれませんが、サッカー選手の場合、若い選手ほど食事の量が少ないようです。もしかすると育ってきた家庭環境や時代性も関係しているかもしれません。どうも肥満や脂肪の摂りすぎを警戒しすぎる傾向にあるようです。もちろんスポーツ選手にとって肥満がよいはずはありません。しかしそれにしても若いサッカー選手の食事量は少ないと思います。
レイソルには三人の韓国人選手がいます。よく言われることですが、彼らのパワーの源はキムチです。キムチにはビタミンB群が多く含まれています。つまり疲労回復に効果がある食品なのです。また彼ら韓国人選手は日本選手に比べて食事の量も多いのですが、その理由もキムチにあるようです。唐辛子の辛さと発酵食品特有の酸味が、食欲を亢進させるようです。
平石貴久『勝つためのレシピ』光文社新書、2001年、42、62頁
セレッソの寮の食事
Q. 寮の食事が良くないという噂がありますが?
A. 今年より、有名旅館の元総料理長が寮の食事を担当しています。選手からも「おいしい」と評判です。セレッソ大阪オフィシャルサイト
http://www.cerezo.co.jp/event/meet2004_02_1.html
セレサポな方ならご存じだと思いますが、昨年末にスカパーの特番で放送された番組の中で、セレッソの寮を紹介するコーナーがありまして、たまたまその寮で御給の食べてた料理がプロのスポーツ選手が食ってるとは思えない貧弱な料理やったもんで、若い選手にこんな料理を食わせてるとは何事じゃ!と一時期サポの間で話題になっておりました。
まあそれを受けたわけではないんでしょうが、今シーズンから有馬温泉の料理長を退職した方が寮に来られる事になってメデタシメデタシとなったわけです。Rera Blog
http://blog.livedoor.jp/ariken08/archives/2004-04.html
スカパーで放送し、サポが騒がなかったら、しょぼい食事がまだ続いていたのか。まずかったら、食欲もわかない。



